夫婦の競争心と常識の変化

治療記録

不調の原因と心理的エラー情報

30代の女性が肩の症状と腰の痛みを訴えて来院されました。まず身体の治療を行いましたが、その後、メンタル面での誤作動反応が見られました。
脳の関連領域を調べたところ、前頭前野と中脳にエラー反応が検出されました。

ストレスに関するキーワードを探ると、「夫との競争心」に強く反応していました。
この患者さんは3人のお子さんを持つお母さんでありながら、仕事が楽しく、キャリアアップを目指していました。
しかし、先日ご主人が昇進し、昇給したことを知り、大きなストレスを感じたそうです。

一般的には、夫の昇給は家庭全体の収入が増えるため、喜ばしいことと考えられます。
しかし、この女性にとっては「私はこんなに頑張っているのに昇進しないで、夫はたいして頑張っているように見えないのに昇進した。」と感じ、競争心から強いストレス反応を示していました。
また、「女性は出産のたびに休職しなければならず、それが不公平だ」といった感情も抱えていました。

結果的に自分の緊張がその競争心と繋がっていたことで誤作動反応は改善され、笑顔で帰られました。

院長の一言

私自身の考えでは、夫婦の収入は共有財産であり、どちらが多く稼いでいるかはさほど重要ではないと感じます。
しかし、最近の夫婦関係を見ていると、夫婦それぞれの収入が独立して管理され、お互いの収入額を知らないケースも多くなっているように思います。

このことから、「常識」や「当たり前」だと思われていることも、時代の変化とともに変わっていくのだと感じます。世代が少し違うだけで、常識や当たり前だと思っていることに対する考え方が大きく変わることも珍しくありません。

もし私が施術者として、自分の価値観を押し付けるようなアドバイスやカウンセリングをしていたら、この患者さんはさらにモヤモヤし、納得できなかったかもしれません。

しかし、施術の中で患者さんが主体となり、自分の身体の反応を見つめ直すことで、「自分が何にストレスを感じているのか」に気づくことができます。
その気づきこそが、症状の改善へとつながっていくのです。

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